『燃ゆる頬』を読んで

堀辰雄『燃ゆる頬』を読んだ。

凄く短い小説なのに余韻が残る。
切ないというか、自分も体験した罪悪感を思い出させるというか。

自分に向けられる性的な感情の嫌悪。
なのに自分にもある性欲。
自分に好意を持ってくれた人に些細なことから優しく出来なかった罪悪感と自己嫌悪。
複雑で繊細で儚い。

それにしても、この時代の男子しかいない寄宿舎はロマンだよね。

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